初の試み『異文化コミュニケーション』座談会を開催しました!

EFEL会 初の試み…『異文化コミュニケーション』座談会を開催! 

2024年3月16日(土)  ミニ講演+記事:丸谷一也(1985年卒)

皆さん、こんにちは。少々長めの記事ですが、少しの間お付き合いをお願いします。

先ずは、今回の新テーマ別座談会を開催することになった経緯について、簡単に触れさせていただきます。 発端は、現役生も参加できそうな新しい活動の一つとして、教育や製造業、金融業などの業界別での座談会的なものを開催したいという思いからスタートしましたが、反トラスト法関連での制約から業界別の集まりはせずに済む、テーマ別座談会スタイルでの開催の可能性を検討して来ました。

EFEL会の皆さんのご意見も頂きながら、先ずは、業界問わず、話の分野としても取っ付き易いと思われる『異文化コミュニケーション』をテーマにやろうという事になり、24年3月16日(土)20:00~の開催に漕ぎ着けました。

このテーマに関連する分野として、昨今の企業経営でも、特にDiversity(多様性)に対する取組み強化が盛んに言われており、皆さんにはこの分野の方が身近であると推測されましたが今回は現役生も視野に入れ、先ずは、取っ掛かり的(基本的)な内容から入っています。そして、異文化コミュニケーションも“グローバル”異文化コミュニケーション領域に絞っての座談会としました。

私が担当しましたミニ講演ですが、長くても20分位で終わろうと思っていたのですが、アメリカ、フランス、ヨーロッパ、中国と複数の駐在地の体験談話をしている間にあれやこれやと思い出が浮かんできて、結果、予定時間の倍を超える時間帯で喋ってしまっていました。 こんな筈ではなかったのに・・・と、かなり『汗』もの・・・でした。現役生の中から、是非、尺を長めにお願いしますとの要望も貰っていましたものの、長時間に渡る座談会にお付き合い頂き有難うございました!

以下は抜粋版になります。フルバージョンでご覧になりたい方は、お手数ですが、当サイトの「お問合せ」からメールアドレスなどの情報を入力頂き、丸谷宛にご連絡をお願いします。

今回の座談会には今年4月に4回生になる現役生も3名出席してくれ、ミニ講演の後の座談会では出席いただいた皆さんからの各種体験談などを基に、色々な興味深い意見も出て、とても意義ある座談会になったのではないかと感じています。

参加頂いた方に加えて、参加が叶わなかった方からも資料を見せて欲しいとのご要望を頂いて共有し、多くのご感想やご意見も頂き、感謝しております。 以下にその内容を共有させて頂いていますので、是非、ご覧下さい!

皆さん、それぞれのお立場で、蘇る思い出を含めて何かを意味のあるものを感じて頂けたようで、ミニ講演をしたものとしては嬉しい限りです。

初めての試みであったこともあり、また、各々異なる興味のある分野もあることから、初めからの多くの出席者とは行きませんでしたが、今後は徐々に当活動の主旨の浸透を図りながら、もっともっと多くの方が参加してみたいと思える、興味深いテーマを取り上げられたらと思います。

差し当たって、今回のテーマをベースとした話題の発展性がありそうな感じですので、先ずは、今回のテーマをベースとした発展的テーマで検討しています。皆さんからのテーマも引き続き募集しています。 別テーマでも結構ですので、面白いテーマをお持ちでしたら、当HP『お問合せ』から、是非、共有お願い出来れば幸いです。

■「グローバル異文化コミュニケーション」座談会の感想・ご意見など■

OB(Mさん)

今回、初めて、テーマを決めてのオンライン座談会でしたが、参加者の満足度も高く、良かったと思います。

私は、18年間の駐在生活及び長期出張を通して異文化コミュニケーションの大切さを痛感しておりましたので、今回の丸谷さんのプレゼン資料と座談会を通して異文化コミュニケーションの体系的な整理が出来ました。

今後のグローバル企業展開では、より高い異文化コミュニケーション能力が必要だと思います。

今回、参加してくれましたESS現役生の皆さんが異文化コミュニケーション能力を更に磨いて卒業後に大きく羽ばたいてくれる事を期待しております。 EFEL会員及びESS現役生も対象にしたこの様な座談会を継続的に開催して多くの方が参加して頂ければと願っております。

OB(Mさん)

丸谷さんの体験談と資料内容・纏め方が上手くマッチしていて、言わんとすることろが良く分かりましたし、楽しく話を聞かせてもらいました。

OB(Kさん)

定年退職し、非常勤職員としてはや6年が経ちます。今でもビジネス書を読むのが好きで、この「異文化コミュニケーション」に関心を持ちイベントに参加いたしました。参加して面白かったです。

先ずは丸谷さんがまとめられた資料が良かったですね。コンパクトに分かり易く纏められておりましたね。他の方のご意見も聞けて良かったです。ただ就活する現役生がもっと参加して欲しかった。通常の授業では聞くことができないだけに貴重だと思います。   次回からは最初の説明がもう少し短くすれば、他の方のご意見がもっと聞けるのでは・・と思いました。

OB(Hさん)

丸谷さんの資料並びに基調講演は用意周到で非常に有益だったと思います。特に留学を経験した学生には多分、心に響くものがあった事と想像します。実際の話については関係各者の利害関係や機密の内容もあるので具体的な説明が難しいとは思いますが、現場での更に具体的話題に言及出来れば、現役の学生や新入社員に対する実務上のコミュニケーション、意思決定のプロセス、昇格、人事考査等の話は非常に興味深い内容になると思いました。

例えば、現地の営業のトップが具体的に何を言ってきて、丸谷さん(あるいは経営陣)との論点との違いは何だったのか?具体的に述べるには問題はあるとは思いますが、その状況をある程度共有できれば、その時点で参加者にあなたならどうやって対処しますか?と問う議論も出来たのではないかと思います。

OG(Sさん)

皆さん、今日の会議はとても有意義で勉強になりました。なかなか資料を見る暇もなく、会議に臨んだ私ですが、丸谷さんのプレゼンは素晴らしかったと思います👏👏👏 流石、丸谷さんでした♪

今回の会議で感じたことは、他国の歴史や文化を知る事はとても重要だということです。ただ、自分の経験も踏まえて、それ以上に先ず日本の歴史や文化について知ることも、世界と対峙する上で大事かなと思いました。

若い皆さんたちには、日本の歴史の闇の部分についてはあまり知らされていないかもしれませんが、敗戦国である前にアジアの国々への侵略の歴史もあると言うことを知っておく必要はあるかもしれません。 いろんな意味で自分の国を知るということは、やはりとても重要なことだと思います。

又これからの学生さんは、AIとのコミュニケーションも必須になってくるかと思います。今Yuval N. Harari のHomo Deus A Brief History of Tomorrow を大変興味深く読んでおります。もう6、7年前に書かれたものだと思いますが、AIについての考察がとても興味深いです。

何にしても、とても面白い本なので若い人たちも、是非、英語で読んでいただきたいと思います。とても英語が簡潔で読みやすい本です。出来たらその前編のSapiens A Brief History of Humankindもお勧めです。何か話がずれて来ましたね😅

OB(Yさん)

丸谷さんの体験を織り交ぜながらの異文化コミュニケーションのプレゼンをお聞きして、また諸先輩方や現役生の方のお話を伺って、たくさんの真実を聞けた気がしました。

アメリカでは日本の辞書が間違っている箇所があると聞いたことがありました。最近は英語関係の参考書は、英文で出版された物を訳した物を信頼して読むようにしていました。日本のことについてさえ、アメリカの知見の方が飾って無く客観的でいいと聞き、そうだろうと感じました。

私がアメリカ留学で学びたかったことは、日本は品質管理とかでブルーカラ一の生産性は高いが、ホワイトカラーの生産性はアメリカが高いその理由でした。AT&Tみたいに高収益でも人員削減をしたり、金融関係の財テクが上手いからだと思っていましたが、今日の丸谷先輩のお話をお聞きする中で、従業員のモチベーションが上がるよう、意思決定や経営を工夫されているように感じました。今日のお話を参考に、もう少し知りたいと思いました。

キュ一ビクルは未来的なオフィス環境で、日本でも早晩取り入れられると思っていましたが、コクヨとかは大きなテ一ブルとかで自分専用の机を使わないオ一プンなオフィスを提唱されたり随分違うなあと思っています。

後の懇談では、ボストンキャリアフォーラムがあるとか、採用試験では企業理念を聞かれる、自分が好きな商品を扱う会社がいい、最終消費者に近いほど大変らしいとか、昔考えたことを思い出しました。会社、人、仕事を好きになることが大事、その通りだと思いました。なかなか内定がもらえないと、自分の人間性や存在が社会から必要とされていない気さえしてしまうことがありますが、足を棒にして粘っていただきたいです。ベタですが、大学の求人票は内定出やすい気がします。

ぜひ今後も世界での仕事の仕方や、モチベーションの上げ方を知りたいし、考えたいです。諸外国の諸文化、諸事情の背景に迫れる感じがしました。ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします!

OB(Tさん)

原稿をじっくりと読ませて頂きました。よく書けていると思います。様々に分析して、企業の観点から、個人の観点から書かれていて、非常に分かりやすいと感じました。これはいわば、序章であって、本格的な考察は、第2弾でやるのでしょうね?つまり、異文化間コミュニケーションがなぜ必要か?の観点から少し深掘りして、「なんのために必要か」の観点があれば、もっと良くなると思います。

私の考えですが、異文化の人たちと交わることは、大小、企業個人、政治に関わらず、何らかの目標、目的があるはずです。それを共有するために、異文化への理解が必要なのだと思います。言い換えれば「コミュニケーション」ということです。

コミュニケーションは当然ながら相互に理解するために、言語を使って行われるものですが、街角で知らない人に会って「やぁ!こんにちは!日本はどうですか?」なんて話をするために、各国の文化、宗教、歴史を学ぶことはないし、異文化なんか理解する必要もない。知らない人がアラブだろうが、欧州だろうが、米国だろうが、そんなのどうでもいい。「この人と会って、親交を深めて、できればその国に行ってみたい」とか、「好きになった人に思いを伝えるため」とか。

企業なら当然に事業目標があって、それを達成するための手段や戦略をチームで共有するために、相互の文化(むしろ違いか?)理解して、それを否定するのではなく、違いに妥協する、あるいは、違いを埋める新たな文化を創造する的な活動が必要になる。まさにコミュニケーションですね?マーケット戦略を立てるときには、絶対に欠かせない活動であることは、もう言うまでもありません。その文化に合った製品を作るか、その文化にあった広報をして優位を売り込むか。この具体的な手法の一つが、ダイバーシティー多様性受容ということだと思います。

レーシャル・ヘイトは別の問題です。しかしこれは、異文化の争いというより、偏見であったり、異教であったり、全く別の要素ですから、外してもいいと思います。

現役生(Tさん)

今日はありがとうございました!!とても楽しかったです。特に尺長めでとても楽しかったです(笑)。 わがまま聞いてくださりありがとうございました。 また、この様な会を催して頂けたらと思いますし、是非、学部生とOBとの交流の機会作りをお願いします。 テーマとは別の話題でしたが、アドバイスを頂き、少し自信がつきました(笑)。

現役生(Wさん)

留学中にCross-cultural communicationクラスで自身が感じる異文化コミュニケーションのプレゼンをしたことを思い出していました。 非常に興味深い内容で楽しませて頂きました。有難うございます。

現役生(Sさん)

コミュニケーションの方法は世界各国異なるので、違う国の人と関わるときは相手国のコミュニケーションスタイルを理解すれば、問題が減ると思いました。

以上、皆さん、貴重なご意見・ご感想を有難うございました!