第58代ESS 谷岡 新部長/濱岡 新副部長に聞きました!

谷岡希世貴[きせき]さん(新部長)と濱岡湖捺[こなつ]さん(新副部長)にアメリカからインタビューしました!   

24年1月30日(火)   Interviewer: 細川幸治(1983年卒)

[下中央](部長)谷岡さん、[左上](副部長)濱岡さん、[右上](私)細川

対談前記

昨年末に関西外大ESSの新たな執行役員が決まり、谷岡希世貴さんと濱岡湖捺さんがそれぞれ新部長、新副部長としてESSを牽引されておられます。EFEL会として新たな役員の方々の紹介をEFEL会員の方々にお届けしたいと思い、今回のインタビュー兼座談会を企画いたました。1月30日にZoomでお話を聞かせて頂きました。

私は座談会以前にお二人とは何回かZoomでお会いする機会があり、またお二人とも昨年の11月に開催された谷本杯スピーチコンテストの出場者でもあります。当初はインタビューと考えていたのですが、お話を聞いている間に私個人の意見もかなり喋っており、どちらかというと座談会的な展開になってしまいました。逆に、お二人の人となりを感じて頂ける内容になっていると思います。

◆濱岡さんは、小中高校はどういう学生だったのでしょうか?英語との関り等について教えてください。(以下BOLD文字は細川)

(濱岡)[敬称略]:小学校の頃は、水泳や書道やピアノなど沢山の習い事をさせてもらっていました。中学に入り、勉強をまったくしなくなり成績がだんだん下がっていきました。小さい頃から目指していた高校に行きたいと思い、本気で勉強するようになりましたが、高校受験を前に勉強法が分からず受験対策に苦戦しました。結果的には、自分なりの勉強法を確立し合格することができました。高校に入り、高校受験のような苦労はしたくないと勉強はコツコツ続けていました。しかし、初めのテストで約240人中ほぼ最下位を取ってしまいました。自分の弱点を見直し、2年生に上がった頃には順位を200位ほど上げ、クラスでは1位を取ることができました。小学校の頃から海外に興味があり、大学では1年間留学をしても4年間で卒業でき、奨学金の制度が整えられている関西外大に行きたいと思いました。

◆特に英語以外ではスポーツとか、あるいは 音楽とか何かやっておられたのですか?

(濱岡) 中学校では吹奏楽部に入って、チューバという楽器を吹いていました。

◆じゃあ、音楽も結構お好きなんですね。

(濱岡) 音楽が大好きで普段からよく聞いています。

◆どんな種類の音楽を聴かれるんですか?

(濱岡) 最近はK popとかよく聞いています。 高校では弓道部に入っていました。

◆弓道部、そうなんですね。弓道は、何年間位やられてたんですか?

(濱岡) 高校で3年間していました。

◆ESSの先輩にも、今現在もやってらっしゃる方いますよ。弓道をやるきっかけでもあったのですか?

(濱岡) 部活動の中に弓道がある高校が少ないこともあり、経験したことがなかったので挑戦してみたいと思いました。

 ◆英語に移りますけれど、どういった英語の勉強方法をされていたんですか?これが良かったというような勉強方法はありますか?

(濱岡) 大学受験の時にやっていたのが英文の長文問題を自分で英文解釈をして、問題を解いていくみたいな感じでしていったら、英語がすらすら読めるようになりました。

◆話したり、聞いたり、書いたりするのはどうですか?

(濱岡) そうですね。 私は話すのがすごく苦手で、その勉強法っていうのがまだつかめていない状態なのですけど、左に英語が書いてあって、右に日本語が書いてあるっていう問題集を買って、それで英語を隠して、日本語を英語に直すという勉強法をしていたら言いたいことをすらすら話せるようになりました。

(細川) 私自身は実は37年アメリカに住んでいまして、こっちに住んでいると英語っていうのが自然に出てくるっていうか、これを日本語で言うとこうなるから、それを英語に置き換えようとするのではなく、英語はもう英語のままで話をする。結構難しいんですけど、できるだけ英語を英語のまま話すようにすれば、そのうちに普通に話せるようになると思います。 要は濱岡さんが言いたい事っていうのを自分で理解して、それを日本語で話すように英語で表現できるようになればいいと思うんです。

◆関西外大 入学前に想像した通りの学生生活ですか?それとも思ったよりもここはちょっと違ったとかありますか?

(濱岡) 谷本杯に出られたっていうのが、すごく自分の中で大きな経験でした。ESSに入ろうと思って外大に来たわけじゃなかったので挑戦できた一年だったなって思っています。

◆今回、ESSの役職に就かれたので、組織を束ねていくっていうところも一つ大きな経験、飛躍になると思います。今までお一人で住まれてた事はあったんですか?

(濱岡) いやなかったです。大学に入ってから初めてです。

◆それはどうですか?お一人で住まれているっていう経験は?

(濱岡) 最初はやっぱり家族と離れるのがすごくしんどくて、月に何回も実家に帰っていました。でもこのままでは自立できないし、一人暮らしをさせてもらっている意味がないと思い、頑張ろうと思うようになりました。今は一人暮らしにも慣れました。

(細川) お一人で住まれていると悩み事とかも人に打ち明けられなかったり、家族の方と離れているので非常に寂しい思いをすると思いますが、この経験は将来ものすごく役に立ちますよ。これからの人生にとって一人で生活するっていうことは大きな今後のスプリングボードになると思います。

◆それでは、次に谷岡希世貴さんに、小中高と大学に入るまでどういった学生生活を送られたか?どういう方だったのかという簡単な経歴をご紹介いただけますか?

(谷岡)[敬称略] 小学校はダンス部に所属していて三年間ぐらい。あとはそんなに英語に対してとか勉強に対しても苦手意識が多くて、でも中学に上がった時も、結構、苦手意識が多くて、いつも夜中までずっと勉強しているのに、なんか成績がどうして上がらないみたいな。先生にもいつも言われて「 頑張っているのに成績は上がらないね」みたいな 感じで言われていました。

高校は公立を受験したのですけど、落ちてしまって私立に行きました。その私立は大阪では有名な高校なのですけど、野球とかで有名な履正社高校っていう高校で、そこに入学してから勉強に対しての意識が変わってきました。その結果、 結構、点数が伸びて、最終的には卒業式で その学年でテストの点数や学力が上がった人の受賞者として代表に選ばれ、檀上に立って賞をいただきました。

その高校では、なんかずっと英語が一番好きで、英語に特化した大学に入りたいと思ったのと、ネイティブの先生が高校の時、学校に来たので、外国人の先生 としゃべりたいと思って。あと中国語も勉強しようと思いました。なぜかというと、私はユニバーサルスタジオに行くのが好きで、当時コロナ前は中国人の方々がいらして、その時に、クルーになりたいっていう気持ちが大きかったので、それなら英語と中国語を共に話せれば絶対いいなと思ったので、英語国際学部のある関西外国語大学を受験しようと決めて、入学させていただきました。

入学して、なにかクラブに入りたいなと思っていたんですけど、最初は中学の頃は実は部活の副部長でバドミントンをしていて、大学でもバドミントン部にしようかなと思いました。が、ESSのアカウントをインスタグラムで見つけ、この部活面白そうと思って、いろんなセクション四つあったのを見て、一度体験行ってからまた決めようかなと思いました。 そこで体験入部に行った時に、先輩方がすごく優しくて「分からないことがあればDMとかして」とか、インスタグラムの交換とかもして頂いたりして、なんかすごくいい環境だなあと思いました。

英語は好きだけど、まだ全然しゃべれないのですが、先輩方が結構アシストしてくれたりしたので、 ここに入ったら英語力も伸びるかなと思ったのでESSにしました。

◆それは正解ですね。濱岡さんは第二外国語っていうのはあるのですか?

(濱岡) 私も中国語です。

◆谷岡さんは、英語の勉強法としてこれが良かったなって思うこと。勉強方法とかありますか?

(谷岡) メモ帳みたいなのをいつも使ってメモ帳に書いています。長文もそんなに得意じゃなかったので、初めはまず単語から覚えないといけないと思ってメモ帳に書いて覚えています。例えば、ここに英語で単語書いたら裏に日本語訳を書き、単語を書いたこのメモ帳が小さいので、毎日持ち歩いていたりしました。

テキストだと結構電車の中で嵩張るので、開いたら申し訳ないかなと思ってしまいます。その意味で小さなメモ帳が便利です。

◆ESSに入られる前と入ってから あるいは 大学入学の前と後でも結構ですが、こんなところが、期待していたところとちょっと違うっていたというようなことはありますか?

(谷岡) ちょっと疑問に思ったことは、スピーチセクションの説明の時にTED Talkとか見てスピーチ力を学んだりするみたいな感じで書かれていたのですけど、多分あまり見る機会がなかったので、今後はそれを改善したいかなとは思っております。

◆濱岡さんはどうですか?先ほど学生生活についてお聞きしましたが、ESSに対してはどうですか?

(濱岡) スピーチセクションはディスカッションセクション/OSCセクションとあまり大差ないと感じたのが、入る前と違う印象でした。

(細川)二人とも鋭いポイントですね。お二人は部長さんと副部長さんなんですけど、今後のESSをどういうふうにしていこうかっていうことをお話しされたり、ビジョンっていうか一年後にはこうありたいっていうような図っていうのをお二人で、あるいは、役員の方でお話しされたりしてますか?

(谷岡) そうですね。一年生をどうやって増やそうかとか、今後どうして、どういう活動がいいか、みたいなのはみんなに意見聞いていますね。

◆濱岡さんの方はどうですか?こういうクラブにしたいとか あるいは こういう事に今取り組んでいるっていうのはありますか?

(濱岡) そうですね。 ”ESSに入ったら英語力が伸びる”っていうのをテーマにしたいと思っていて、勉強会でTOEICやTOEFLの問題をして点数を伸ばしていくっていうやり方もいいなと考えています。

(細川)私とかアメリカ在住が何十年っていう先輩方もいらっしゃいますので、今後私どもがいろいろお手伝いできるかと思います。そういったことも含めて、2人とお話をしたいなとは思っているのですが、先輩方に対する要望とか、先輩に対しての要望とか、こういうことで支援してもらいた・・みたいなことはありますか?

(谷岡) そうですね。やっぱりTOEICとかTOEFL対策の勉強会などを月一回くらいの頻度でしてくださるとおっしゃってくれていることは、ありがたい機会だなと思っております。

◆濱岡さんは、どうですか?

(濱岡) 谷本杯の時に、スピーチの原稿を作る時にサポートして頂いたのでそれをもっと早い段階でお願いしたいと考えています。

◆個人的な今後の目標というか、私自身はこういう事をしたいと考えている・・っていうのはありますか?

(谷岡) 部活内で考えていることは、人数は結構登録している方が多いのですけど、出席率があまり良くないので、それを良くすること。例えば、一年生には何人いるって最初伝えるじゃないですか。そのとき、30人ぐらいいるよ、でも来るのは5人ぐらい・・ってなったら「えっ?」てなるじゃないですか。「この部活、本当に30人もいるの?」ってなっちゃうので出席率を増やすこと、と、自分の英語力はまだまだなのでそれを伸ばすためには、もっといろんな勉強法を試して、自分に一番合った勉強法でもっと伸ばしていきたいと思ってます。

◆濱岡さんはどうですか?

(濱岡) 私はスピーチセクションリーダーもしているのですが、スピーチセクションにもっとこうしたいっていう内容に変えて活動していきたいと考えています。スピーチ大会に向けて発音練習や即興でスピーチを作るというスピーチセクションでしかできないことをしていきたいと考えています。私は一年間の留学も目指しているので、その対策とかもしっかりしていきたいと思っています。

◆何年生での留学を考えてらっしゃるのですか?

(濱岡) 2回生か3回生で行きたいと考えています。

◆谷岡さんの方は留学については?

(谷岡) そうですね。私は留学もしたいのですけど、今一番強い思いは「結」に入ることです。やっぱり「結」ってすごく いい環境だと思っているので、「結」に入ってから半年間ぐらいでの留学が一番と今は考えています。

◆「結」に入るのになんか選考があるのですか? 資格とか試験、あるいはどんなことが聞かれるのですか?

(谷岡) 学校の今の成績状態とか、TOEFLの点数が高いとか、出席率とかのようです。

◆TOEFLっていうのが、結構ウエイトを占めるのですね。

(谷岡) そうですね。

◆私もTOEFL ちょっと勉強してみます。多方面で英語の実力を伸ばすお手伝いをできたらと思っていますので。 ほかに何か聞いておきたいことはありますか?

(谷岡) 私は教職も実は取っていて、なんかTOEFLもTOEICも大事なのですが、英検の対策もした方がいいのかなと思っていて、その英検一級とかどうなんですかね?実際、教職課程を取るってなったら、英検持っている方がいいのかなと思って。

(細川) 英検持ってないよりは持っておられる方がいいですけど、これ私の印象ですけど、TOEFLとかTOEICとか全部英語じゃないですか?でも英検って日本語で質問がされるわけですよ、そうすると勉強方法が若干違ってくるのですね。 だから、今の段階は個人的にはTOEFLに集中した方が良いのではないかなと思います。結果として、英語の実力が伸びれば英検も合格しますから。何か一つに集中した方がいいと思います。

(谷岡) はい、ありがとうございます。

濱岡さんは何か聞いておきたいことはありますか?

(濱岡) 先ほど英語を話すためには、英語を日本語に置き換えてみてからではなく、英語で話すとおっしゃっていたのですが、具体的にどういったことをすればいいのかお聞きしたいです。

(細川) good questionです。先程、英語は英語で考えた方がいいですよっていうことを申し上げたんですが。 簡単に言うと、例えば本があるじゃないですか。本を見ながらそれをブックっていう風に言い換える。「ちょっとした芝居みたい」って思うかもしれませんけど。例えば砂糖をコーヒーに入れようと思って、砂糖がバッとこぼれたりした時、それを「あっしまった」って言うのじゃなくて、「Oops」とかね。そういうふうに英語で反応し始めるんです。

そうすると、結構、実際の英語の感覚っていうのがわかるようになると思うんですよ。だから最初は、ちょっと照れくさいっていうか、芝居みたいな演技みたいな感じになりますけど、これが慣れてくると自然になるんですよ。なんでもやっぱり最初は不自然なるところから始めて、それがだんだん自然になってくるっていうことなんじゃないでしょうか?

私自身も日本語で話している時と英語で話している時ってちょっと違うんですよ。日本語って、なんかふわっとしたものがあって曖昧なんですよね。英語で言うところのVagueっていう、曖昧で物事をあまりはっきり言わない。ところが英語だと、結構、はっきりと明確にものを言う傾向があると思います。例えば、 I think that’s different from what I said, let me explain. のように、結構、自分の言いたいことをストレートに言わないと英語らしく言えないんですよね。

言葉ってただ単なる単語だけじゃなくて、言葉の裏に関わっている価値観とか文化とか、いろんなものがあって言葉になるわけじゃないですか、そういう価値観を自分自身で内在っていうか、自分の中に入れることによって英語は上達するのではないかと思います。だから英語で映画とかニュースとか本とかに触れることによって、英語の背景も一緒に学べるということだと思います。

◆最後に私からの質問ですけど、将来、大学を出れば、当然、就職になるのですけれども、どういった業種、どういった職業に就きたいか希望はございますか?

(谷岡) いまだ具体的な職業は決まってなく、一応、教職をとっているので、今は先生になりたいのかなとは思っているのですけど、まだそこまで確定して先生になりたいって強い思いはなくて、他のいろんな職業がある中で、いろいろ興味を持ってしまうんです。今の段階で一つに絞ることがあんまりできなくて。でも、一番こういうふうな大人になりたいっていう考えはあります。人を幸せにする仕事が一番自分にとってもいいと思っていて、その人の幸せが自分の幸せ・・という風にいつも感じるので、人を幸せにできる仕事に就ければなと思っております。

◆なるほど、濱岡さんはどうですか?

(濱岡) 具体的な職業とかはまだ決めていないのですが、やっぱり第一に決めるのは英語を話す仕事で、小さい頃からずっと教師を目指していて、教えることが好きなので教師になるか、あるいは空港とかで働きたいと今は考えています。

(細川) 私自身も大学を出てすぐに豊中にある駿台のビジネス外語専門学校っていうところで教職員をやっていたんですけど、それを辞めてアメリカに来たわけで、そういった経緯も今後、いろんな形でお話できたらと思っております。今日このインタビューをさせて頂いたのは、EFEL会の皆さんにも記事として発信するのが主旨で、今後も機会を捉えて、お二人とも気軽にいろんな話できたらと思っていますので、よろしくお願いします。今日はお忙しい中、どうもありがとうございました。

座談会後記:

本日は、お忙しい中、ESSの新部長の谷岡さん、新副部長の濱岡さんに彼女たちの経歴、現在の様子、ESSに対する想い、今後の抱負について語って頂きました。冒頭でも述べた通り真摯に英語を上達させたい、留学を体験して異文化に触れて自分の経験知を豊かにしたい、そしてESSの部員も増やし活発化させ、出席率も高めたいといろいろと問題意識を持ち、活動を活性化させようとする意気込みを感じました。

一先輩として経験談、アドバイス、支援、あるいは 英語上達の手伝いができればと考えております。これから、英語上達について具体的なプログラムを構成しようと考えております。これを読んで下さるEFEL会員の方の中で、お手伝いして頂ける方がいらっしゃれば、是非、私、細川までご連絡ください。(koji.hosokawa@gmail.com

最後まで読んで頂き、有難うございました。

文責:細川幸治