谷本杯2位入賞 山下さん(3回生)にインタビュー!
2024年12月8日 インタビュアー:水野明洋(1978年卒)
12月1日開催の『第57回谷本杯争奪全日本学生英語弁論大会』で2位に入賞されました関西外大ESS所属の山下修也さん(3回生:Speech Section)にインタビューしました!山下さんは『英語教育で大切なのは、オンラインではなく人間と人間の関わりから学び教えることが大切であり、卒業後は英語教官として国際平和の為に、防衛省幹部に英語を教えたい』と主張する素晴らしいスピーチをされました。
♦強豪校が参加する中での谷本杯2位入賞、おめでとうございます。
大変ありがとうございます。受賞は全く予想していませんでしたので、ただただ驚いているというのが正直な気持ちです。
♦今年の4月から関西外大に編入学されましたが、山下さんの経歴含めて自己紹介をお願いします。
私は、長崎生まれで、2000年に長崎県立大学経済学部を卒業して、そのまま 防衛省に入省しました。最初は庶務的な仕事をやっていましたが、後に、経理畑の仕事をメインでやるようになりました。 その実務経験も活かし、防衛省の学生に教えたいという思うようになり、3年前に学生に教える防衛省教官の仕事に就きました。経理領域の教官として学生に教え、学生からの色々な質問に答える事を通して、この分野の理解が更に深まり、この教官の仕事を続けたいという気持ちが芽生えました。 ただ、経理の教官として長期継続する事が組織上難しい・・英語教官であれば、ある程度長い間続けていける事がわかり、英語を習得して学生に教えたいと考え、関西外大に編入学したというのが私の経歴です。
♦関西外大を選ばれた理由は?
英語系の学校に編入学する事に決めましたが、受験勉強からもう20年以上も遠ざかっていたので、大切なのはやっぱりその専門の学校に行く事だなと考え、大阪の編入学専門の学校に通いました。
そこのスタッフの方から勧められたのが関西外大で、勧められた関西外大を受験し、進学もした・・という事になります。
♦社会人となってから大学編入試験は大変ではなかったでしょうか?
そうですね。関西外大の編入試験科目は英語でした。そもそも受験勉強から遠ざかっていましたので、 高校時代とか、あるいは公務員試験でどういう風にやってきたかを思い出しながら勉強をしましたが、感覚を取り戻すのがちょっと大変でした。更に、そもそも社会人になったら、例えば、大学受験とか学生が公務員試験を受けるような身分で受験に臨むわけではないので、圧倒的に時間が少なかったです。 限られた時間の中で、投入可能な時間をみつけ、兎に角、その時間を最大限に活かしながらどんどん受験勉強をしました。その結果、なんとか合格はできましたけど、思い起こせば、やはり時間が限られているのが大変だったかなと思います。
♦大学クラブの中でESSに入部された理由は?
クラブに入るか否か迷った部分もありました。というのは、3年生編入でしたので、2年間でそれなりの英語力を身につけないといけないプレッシャーがあり、クラブ活動で時間を取られる事について色々と悩みましたが、ESSは英語を勉強するクラブで、そういう目的を持った学生たちと一緒に英語の勉強が出来る、また、学校と自分の部屋との往復だけでは見つけられない大学に入った意味・意義を見つけられそうだと考え、ESSを選びました。
♦その中でスピーチセクションを選ばれた理由は?
どのセクションも本当に楽しそうで、それぞれ違った特色があったのですが、4つの中から1つ選ぶ決め手になったのは、 56回も継続開催されている全日本レベルの谷本杯という伝統的なスピーチコンテストがあり、 そこに向けて頑張っていく事によって自分自身が成長できるのかなと思い、最終的にスピーチセクションに決めました。
♦スピーチセクションを選ばれてから8か月になりますが、 その活動はどうでしたか?
振り返ってみると、 特に大会前とかは苦しい時期もありましたが、やはりスピーチセクションで継続的に原稿を作成し、メンバーの前で発表するという活動経験から、ある程度、心の準備ができた状態で今回の谷本杯にも望めたと思っています。その意味で、約8か月の継続活動で実力が付き、結果に繋がったのではないかと思います。この8か月は本当に楽しくもあり、学びも多い月日だったと思います。
♦来年開催される谷本杯争奪全日本学生英語弁論大会参加者に向けてのアドバイスをお願いします。
とにかく取り掛かりを早くした方が良いと思います。 正直、私の取り掛かりは遅かったです。 原稿など作るのは比較的に早かったかも知れませんが、後悔していることとして、候補者の段階では、選ばれるか選ばれないかがわからない状況だったので、その時には暗記作業は進めていませんでした。結果として、関西外大代表者として選抜された段階から暗記を始めましたので、限られた時間の中で、暗記しなきゃ、暗記しなきゃという焦る気持ちばかりが先に立ち、大変でした。
♦今のお話を聞いていると、今回の予選通過者発表は大会2週間前でしたので、遅くとも1ケ月前ぐらいには発表した方が良いという事ですね?
スピーカーとして参加経験者からみてもそう思います。
♦今回、EFELとして、英語教員 及び スピーチ指導経験者4名が、のべ26回ほどオンライン・スピーチ教室を行いました。グループ あるいは 個別の開催で、山下さんには10回前後スピーチ教室を受講してもらいましたが、どうでしたか?
経験豊富なEFELの方々に、ご指導いただけたので、自分でも成長が実感できました。また、大会の前後に、LINEでメッセージを頂き、それも励みになりました。
♦来年4回生ですが、目標についてお聞かせ下さい。
いよいよ本当に時間がなくなってきているというのが、今の正直な気持ちです。 4回生の春学期で単位は取れそうで、秋学期(9~12月)は海外留学に充てたいと考えており、 海外留学をモチベーションに、英語の勉強、例えば、リスニングとかスピーキングとか留学に役立つスキルを中心に勉強したいと考えています。その為には、英検一級の取得を目標にしつつ英語力を高め、それを足掛かりに秋学期の留学に臨みたいというのが今の私の目標です。
♦大学卒業後の予定についてお聞かせ下さい。
私は、英語教官を希望しております。ただ、防衛省組織内の需要と供給のバランスがあり、英語教官でなければ、別の形で英語力を活かす防衛省国際関係の部署に配属される可能性もあるかと思っています。どこの配属になっても対応できるような英語力は卒業までにしっかり身につけたいと思います。
♦卒業後は全国各ブロックでもEFELの懇親会がありますので、是非とも参加して下さい。EFEL対して要望あればお聞かせ下さい。
防衛省は全国各地にありますので、就職場所はどこになるか分かりませんが、EFELの懇親会に参加させて頂きますので、宜しくお願い致します。私は現在休職中で、なお且つ50歳近くですが、 多くの学生はそもそも社会経験が無いということから、学生にとっての不安は就職だと思います。
例えば、学校の英語の先生になりたいっていう人たちには、その社会経験をした方(先輩)に話を伺ってみたいという思いはあると思います。そのような学生の希望に応じ、EFELで座談会を開催して頂ければ、学生の励みにもなるのではないかと考えます。
◆EFELへの要望ありがとうございます。学生の要望を確認して職業別で座談会を検討していきます。本日はインタビューの時間をとって頂き、ありがとうございました。