慶應義塾大学・麻布十番駅付近の街歩き  北尾妙子(1975年卒)

6月から始まる日本の夏、9月も夏。日ごろの行いが良い私達(?)には天の神様は、街歩きツアーにぴったりの曇りの天気にしてくださいました。今日の集合は地下鉄六本木駅9時45分。案内をしてくださる外部講師の三上さん、EFELからの参加者は、渡嘉敷さん、水野さんと私、北尾、そして関西外大卒業生の磯部さんと岸本さんです。三上さん率いる元気な仲間たち合わせて、総勢11名。

メインメニューは東洋英和女学院と慶應義塾大学・三田キャンパスですが、港区、六本木駅から田町駅までの選び抜かれたコースで、楽しい、美味しい、素晴らしい体験をしながらの散策でした。ここ港区と言えば平均所得・納税額がトップの街です。まずは、鳥居坂教会(プロテスタント教会1883年創立)に足を踏み入れ、牧師さんが内部を案内してくださいました。今日は午後からここで結婚式があるとの事で、教会内はすでに白いバージンロードの敷物がひかれ、厳かな雰囲気の教会内では、趣のある古い大きなパイプオルガンの存在が威厳を感じさせます。

さて、皆さんは「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子さんをご存じだと思います。村岡花子さんは1903(明治36年)当時10歳で給費生として東洋英和女学校に入学した事はNHKの朝ドラ「花子とアン」でも紹介されましたね。女の子ならだれでも好きな本「赤毛のアン」です。東洋英和女学校内に入り「村岡花子文庫記念館」を見学。花子は6年間でアン・シリーズ全10巻を訳了し、亡くなるまでモンゴメリの作品16巻を翻訳出版しました。私が「赤毛のアン」で一番好きなところがあります。アンがグリーンゲーブルに初めて連れてこられた時、マリラが「あの子がいったい私達にどんな役に立つというのかい~?」と言うと、マシュウは「そうさな~、わしらがあの子の役に立つだろうかもしれん。」のセリフです。なぜかここで胸がキュン~となりました。「村岡花子文庫記念館」では、数多くの彼女の作品と人生の功績がしっかりと感じとられました。

<東洋英和女学院資料室・村岡花子文庫展示コーナー>

次に「国際文化会館」(三菱財閥4代目、旧岩崎小弥太邸)の美しい庭を眺めて休憩。さて、楽しみにしていた、麻布十番商店街、創業116年の「浪速家総本店」のたい焼きですが、116年変わらずの味をまとめて5匹お買い上げ~は、ほぼ女性たちでした。みんな考えていることは同じです。食べきれなければ、冷凍だ!勢いつくと次は創業90年の宮内庁御用達店「たぬき煎餅東京本店」、次は「豆専門店」と続く。どこかのお土産物屋に連れていかれるバスツアーのごとく。しばらく歩き、「赤い靴は~いてた女の子」の「きみちゃん像」に出くわす。きみちゃんは3歳で親と別れ、異人さんに連れて外国に行ったのではなく、わずか9歳で鳥居坂教会の孤児院で亡くなってしまいました。きみちゃん像は1989年に麻布十番商店街に建てられました。赤い靴はいてた女の子の像は、実は横浜の山下公園にもありますよ。

<たぬき煎餅東京本店前>

さて、次は慶應義塾大学です。その前に大学の創立者「福沢諭吉」のお墓参りに善福寺に行き、そこでは、越路吹雪の記念碑に出会います。ここで「あなた~の燃える手で~♪」と書かれた碑の前で歌ってしまう、何と単純な心の持ち主の私達でしょう。次に佐土原島津家の江戸藩邸の跡地に建設された「綱町三井倶楽部」に。ここでは敷地に入れないので、門の前で中をのぞかせて頂く。ルネサンス様式を基調とした、うっとりする美しい建物の迎賓館。とても素敵。三井グループの会員制倶楽部です。

そして出窓には、オーストラリア特有の動物たちのぬいぐるみが飾られた「オーストラリア大使館」を過ぎ、いよいよ「慶應義塾大学」の西門から校内に入り、まずは学食を目指して、食事タイム。どこでも大学の学食は一般のほぼ7割~8割程度のお値段ですね。おじ様とおば様グループが集団で学食のテーブルに座るのは、ちょっと変わった光景かもしれませんが、私はもう慣れましたね。いろんな大学でランチをするのは、変なわくわく感があります。今日は620円のカツカレーにしました。今までで一番メニューが豊富な大学は、伊東市の市長で有名になった「東洋大学」の学食です。ほぼイオンフードコートと同じです。食事をした後は「慶應義塾大学」キャンパス内を見学に。「三田演説館」は明治8年開館の日本初の演説会館です。手前には「福沢諭吉の像」があり。なまこ壁が特徴的は建物です。次に図書館旧館(明治45年創立)。これがまた素敵な建物で、入り口ホールの階段上には、見事なステンドグラスがあり、「ペンは剣よりも強し」の文字が記されています。そして、館内の「福沢諭吉記念、慶應義塾史展示室」では福沢諭吉の生涯と慶應義塾の歴史を語る貴重な資料が見られます。右手には東門があり、そのアーケードの上部では、ラテン語で「天は人の上に人を造らず」と記されています。実は1943年に明治神宮外苑競技場で行われた学徒出陣に当時の慶應義塾の学生はこの東門から出発したとの事。生々しい光景が思い描かれます。

<慶応義塾大学・図書館旧館ステンドグラス前>

ギュッと凝縮した内容の濃い時間でした。下見まででして、あらかじめ資料をセットして用意してくださった三上さん、水野さん、本当に有り難うございました。参加費が行事保険料込みの500円だけでいいのですか~!有難くて申し訳ないかぎりです。東京の街歩きシリーズ続きます!次回はどんなのか楽しみです。EFELの皆様も是非ご参加して、一緒に街を歩きませんか。新しい発見が盛りだくさんです。今日の歩数は12,316歩でした。ちょっと疲れたけど、良き時間でしたね。疲れて歩けないときは、臨機応変にタクシーに乗り合わせても有り、って嬉しいかもです。