(OB近況) 布川俊明(2007年度卒業)~ 人との「出会い」を大切に~

みなさん、初めまして。2008年3月に卒業しました布川(ぬのかわ)と申します。

私は現在、英語教員として滋賀県野洲市の中学校で勤務しています。外大卒業後に大阪・堺市の中学校に6年、野洲市の中学校で6年勤務し、教員として12年目を迎えています。

私はESSではドラマセクションに所属し、様々な活動に参加しました。一番の思い出はフレッシュマンディスカッション(通称フレディス)の大会責任者を務めたことです。入念な準備をしたにも関わらず、当日の運営が円滑に進まず、他大学の参加者にも迷惑をかけました。しかし、この経験を通して私は徹底的に準備をする大切さと人に具体的な指示をする重要性を学びました。そして、次年度の大会では、その学びを活かし、無事に大会を終えることができました。今でもその達成感を鮮明に思い出すことができます。

 

教員として働き始めた3年間は毎日が大変でした。授業準備だけではなく、部活動指導、保護者対応、校務分掌など様々な業務の中で、生徒や保護者との対応で悩んだり、研究授業では緊張してうまく授業ができなかったりするなど、教師という仕事は自分に向いているのかと悩んだ時期でもありました。

そのような中、3年生の学級担任として初めて卒業生を送り出すことになりました。私は、子どもたちの最終学年としての成長や今後の進路について一人一人ととことん向き合い、過ごした1年でもありました。そして、卒業式の後に「先生、ありがとう。先生のクラスで良かった。」と生徒からもらった言葉がとても嬉しく、“中学校の先生で良かった。”と感じた瞬間でした。思春期という多感な時期にある子どもたちとの関わりを通して、成長していく手助けができるのは教師の醍醐味だと思います。また、子どもたちの成長を共に喜び合い、支え合える同僚や上司の先生方との出会いが教師としての根幹をつくっているのだと思います。

私は人との“出会い”を大切にすることを大事にしていきたいと考えています。子どもたちや様々な先生との出会いなど、教育という仕事はたくさんの人との出会いによって、より豊かになっていきます。大学での4年間はESSの先輩や後輩、そして同期の仲間との出会いにより、とても有意義な日々となりました。そこでの経験や学びが人としての幅を広げ、教員として働く自分を後押ししているのではないかと考えます。

 

そこで、ESS部員のみなさんにはぜひESSで出会った仲間、さらには部活動以外でも様々な人との出会いを大切にし、学生生活を過ごしてほしいと思います。

 

コロナ禍の状況が落ち着き、OBOG会が開かれたときには、皆様との再会を楽しみにしております。