第11代ESS部長 吉川様とのインタビュー ◆◆新企画◆◆

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第11ESS部長 吉川様とのインタビ   2023年2月15日

新しい試みとしてESSの役員を経験された方にインタビューをさせて頂き、その要約や当時の様子、そして様々な経歴を経た現時点からのESSやFEEL会への提言もお伺いしたいと思ってこの企画を提案致しました。

その第一弾として、第11代部長の吉川佳孝さんに去る2月15日にインタビューをさせて頂きました。私は現役時代、当時1回生でちょうど留学から帰国された吉川先輩がディスカッションセクションの活動に颯爽と現れ、機関銃のように英語を駆使されておられた姿を昨日のように思い出します。

私にとっても当時のESSでの活動を振り返る良い機会ですし、吉川先輩には卒業して以来のなんと40年振りの再会でしたのでとても楽しみでした。  そのインタビューの内容が以下の通りです。

●簡単な自己紹介をお願いします。

1975年に英米語学科に入学し、在学中はずっとESSに入って活動しました。4回生の時の1978年8月から関西外大の交換留学生として1年間オーストラリアで留学生活を送りました。公立中学校の英語教員を目指していたのですが、1979年の6月に帰国後、採用試験に挑戦しましたが、力不足で失敗。その時、大学からアルバイトとして国際交流課(現在の国際交流部)で今までの経験等を活かすことができるチャンスをいただき、1980年の4月に関西外大の職員として採用され、国際交流課に配属されました。ですから学生の時からの年数を数えると48年間ずっと関西外大に居ますね。

●ESSでの活動はそれ以降の吉川さんにどんな影響を与えましたか?

ESSに入ってまず感じたのは、良い先輩、同輩に恵まれたということです。そして3、4回生になった時には、良い後輩にも恵まれました。「良い」先輩、同輩、後輩と言うことばの意味は、自分の成長のために「良い」刺激を与えてくれる仲間たちです。そのような仲間が集まっていたクラブで4年間活動できた。そういう活動を通して得た経験がベースになり、社会に出た後の今までの自分を作ってくれたと確信を持って言えます。学生時代に色んな経験をすることは大切ですね。大学生はいいな。

英語を話せるようになりたいと思ってESSに入った私は、先輩たちがクラブ活動の中や下宿の部屋で話している英語を聞いて、今でもはっきりと思い出します。強烈な刺激を受けました。もっともっと早く上達したいと思いました。また留学から帰って来られた先輩に会って、自分も海外の大学への留学を目指しました。同じセクションの先輩と毎朝、先輩の下宿の部屋で大きな声を出して英字新聞を読んだことや吉田拓郎のレコードも聴き、夏休みには一緒にアルバイトで汗を流したことも昨日のように思い出します。

●部長時代はどういうESSを目指していましたか?

自分が活動するESSは、外国語大学のESS。クラブの部員のみんなが英語力を伸ばし、上達したいという強い気持ちがあったと思うので、そういう気持ちを一人ひとりが大切にできるクラブにしたいと思っていました。 できたかなあ…?

●今後の計は?

外国語大学で事務職一筋でずっとやって来て、多くのことを経験し、学ぶことができました。この先退職した後も広く海外との文化交流活動とか、日本で学ぶ海外からの留学生たちとの交流などに関わることが出来れば、素敵ですね。

●今までの経歴を教えて下さい。

関西外大に就職して最初の16年間(1980年から1996年まで)は、第一線で留学生の“世話役”を主にやっていました。留学生寮とかホームスティも私が中心になり担当しました。オーストラリアの提携大学とか関西外大ハワイカレッジへの語学研修・留学も私が中心にやっていました。留学する学生たちに実施したオリエンテーションも面白かった。1996年の春、穂谷キャンパス(現在の学研都市キャンパス)に新学部が開設された時に教務課長として教学関係の仕事に就き、2020年には片鉾キャンパスの教務部に異動、2002年の片鉾から中宮キャンパスへの移転にも携わりました。2003年9月に設置された「教職英語教育センター」の立ち上げとその後の管理運営も担当。その後、2006年に事務局次長として穂谷キャンパスに再度異動となり、「中国交流センター」に続き、「アジア太平洋交流センター」の事務局運営も兼務し、中国の大学との学生相互交流をスタートさせました。2012年のインターナショナル・コミュニケーション・センター設置に伴い、事務局の運営を担当し、また2014年5月の「研究支援センター」立ち上げ・管理運営にも従事しました。その後、2016年2月~2019年9月までは図書館学術情報センターの事務局次長、2019年10月からは古巣の国際交流部に事務部長として異動。そして2020年12月から御殿山キャンパス・グローバルタウン(2018年4月に開設した新キャンパス)で現職の事務局長です。

●現学生の雰囲気は過去の学生と比べて変わりましたか?

関西外大に入学して来る学生は、私たちの時と変わらず、その時々の外大特有の校風に触れ、仲間たちに影響され、自分で自分の道を切り開いて行こうと挑戦する気概を持った学生が多いですね。卒業生のみなさんには、そういう学生たちが沢山いるということを知って欲しい。

●今後のEFELに望むことは?

EFEL会は年代に関係なく、身構えることもなく、社会的な交流が互いに図れる場であることと、現役部員のみんなに何か有為な支援ができる会であれば良いなあって思います。現在、そのような会だと伺っています。

EFEL会のみなさんが、今までの社会での経験を活かして現役部員に何かを還元できないかと考えることも面白そうですね。その時には現役部員に考えてもらって、現役部員からそのことを私たち先輩に求められるような環境(関係)を作り出すようなことも大切でしょうね。

米国EFEL会の会員の方々(後輩の野々山さんとかその他にも)がアメリカに留学中の外大生に色々とアドバイスされているという話を聞いていますよ。私と同期の速水さんもアメリカで元気にしているようですね。

●インタビュー後

懐かしい吉川先輩へのインタビューができて大変嬉しかったです。

インタビューをさせて頂いている最中も、何よりも現役時代と変わらない情熱、エネルギー、そしてその人柄がとても印象的でした。私の愚問にも呆れず辛抱強く一つひとつ丁寧にお答え頂いたのも非常に有難かったです。それから、私の稚拙な文章力では表現できなかった、新しい事に挑戦することを恐れない情熱と前向きな姿勢、そして人を尊重し、後輩のことを心底暖かく見守っていらっしゃる姿が言葉の端々に滲み出ておられ、心を打たれました。やはり先輩のあるべき姿は、こうであらねばならないと心にしっかりと刻みました。

また、いつの日か実際にお目にかかれる日を楽しみにしております。今日はお忙しい中、貴重な時間を頂き有難うございました。