第 46 回外国語大学英語弁論大会(旧五外大)入賞者に聞く

インタビューアー・田中博之(EFEL 副会長)

昨年、個人優勝の森みつきさん、3位入賞の山中賢治さん(現部長)に、お話を聞くことができました。

田中:この度は、おめでとうございます。OB/OG の先輩方も、「現役の快挙」と大変喜ばれています。 今日は少しお時間を頂いて、入賞までのエピソードを聞かせてください。 まず、お二人のスピーチの内容を一言で言うと?

森 :(タイトル=Change Yourself) 中学校時代の不愉快な思い出を通して、他人と交わって行く中で、 他人を思うようには変えられないので、自分の側が自信を持って 変わって行くことが、大切だという内容です。

山中:(タイトル=Passion Bridge to Communication)自分自身、人見知りで、他人とつながるのが苦手で、上手に話せ ない。でも、自分に自信を持ってやる気を出せば、コミュニケー ションは取れるという内容です。大学に入って、そういう人見知り な自分を変えようと考えた。そのためには、変化に対する情熱と、 自身のキャリアを楽しむ事が大切だと思いました。

田中:今回の勝因は、なんだったと思いますか?
森 :目標を定めて、早めに準備を始めたので、原稿の推敲や、スピーチの技術に注意する余裕があった

ことが、勝因だと思います。 山中:なるべくネイティブがやるようなスピーチを目指したかった。

そのために、スピーチの技術を学びました。それが良かったと思います。
森 :私は、今回のスピーチは、人生に1回だけのチャンスだと思ってのぞみました。

コミュニケーション不足やコミュニケーション不能は、現代の社会問題だと思っています。

田中:今回、OB/OG2 名(杉本さん、田坪さん)がキャンパスに行ってコーチをしましたが、どうでし たか?

森: 自分が強調したいところを強調するテクニック等を、分かりやすく教えてもらいました。 とても勉強になりました。

山中:2回の内、1回した出席できませんでしたが、原稿の内容や単語の使い方などについて、アドバイ スをいただきました。「分かり易いスピーチ」を目指していたので、有効なアドバイスを頂きまし た。田坪さんには、本番は現場まで来て頂き、応援して頂きました。ありがとうございました。

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田中:今後もいろいろな機会に、卒業生(OB/OG)のコーチはやった方がいいですか?

森、山中:はい!お願いします。

田中:さて、お二人の次なるチャレンジはなんですか?

森 :今年2回生になり、スピーチセクションのリーダーになります。4 月に入部してくるであろう、

1回生の指導に当たりながら、学長杯弁論大会を目指します。 山中:スピーチセクションに所属していましたが、ドラマセクションに移りました。

理由は、ドラマの演技を学び、スピーチに役立てたいと思ったからです。ドラマもやりながら、 やはりスピーチも頑張ります。目標は、学長杯弁論大会ですが、その途中に、他学の招待スピーチ 等あるので、それらにもチャレンジしたいです。

田中:大会全体を通じて、どんな感想を持ちましたか?
森 :スピーチの順番が一番最後だったので、他の参加者のスピーチを聞いていて、非常にレベルが高い

と感じて、緊張しました。まさか、優勝できるなんて、その時は思っていませんでした。 山中:順番は真ん中くらいだったので、他のスピーチを聞いていて、みんなそれぞれ、内容はもちろん、

デリバリーの技術や方法等、様々な違いがあるのだなと、感じました。

田中:余談ですが、スピーチを書く時、日本語を先に書いて英訳しますか?

森、山中:いいえ!最初から英語で書き始めます。
森 :最初から英語で書かないと、日本語を訳すことはできません。英語で考えて、そのニュアンスをそのまま英語で表現します。

田中:そうすると、自分のボキャブラリーの限界を超えられないのでは?
森 :もちろん、所々必要に応じて辞書も使いますが、なるべくビッグワードは使わないよう心がけました。辞書では、ニュアンスを確認して、単語の選択をしました。 山中:「分かり易いスピーチ」を目指していたので、ボキャブラリーの壁は意識しませんでした。やはり英語のニュアンスを大切にしたかったので、分かり易い単語を使ったフレーズ等を研究しました。

【田中から】 若いお二人でしたが、しっかりと自分の考えを持ち、それを中心にした受け答えで、立派に答えて 頂きました。
お二人とも、2 月 2 日(土)18 時から大阪市内で開催される、EFEL 関西地区新年会+スピーチ大会優勝祝賀会に参加して頂けるとのこと。
今度は OB/OG のみなさま、直接お話をされてはいかがでしょうか? お二人もその他現役部員も、楽しみにされているようです。 テストの合間のお忙し時にお時間を頂き、お二人に感謝申し上げます。