第55回 谷本杯スピーカーへのコメント

第55回谷本杯争奪全日本学生英語弁論大会   2022年12月4日

約40年間子供たちに英語を教えて、レシテーション及びスピーチコンテストで数多くの生徒を全国大会金賞まで導いている北尾妙子さん(1975年卒)にオーデエンスとして参加してもらい、10人のスピーカーに対してコメントを頂きましたので、そのコメントを紹介致します。
尚、下記に今回の各スピーカーのスピーチ原稿を添付致しますので、合わせてお読み下さい。
関西外大ESSメンバーのスピーチはNo2 及び 6です。 優勝スピーチはNo10です。

第55回谷本杯パンフ

北尾妙子さん(1975年卒)さんより頂いたコメント

No 1.  Kohei Fukushima  “The Last Enemy. The Last Resort” 立教大学  

成功体験は自分を成長させてくれます。失敗体験から学ぶことがより多くの事を学べる事に気付きます。良い気づきを与えたスピーチでした。言い直す場面が沢山あリました。リズムを持って言うと、もっと伝わると思います。より練習を重ねて次に活かしてほしいです。

 

No2.  Konami Nagamori  長森好美  “Your choice is always right” 関西外大  3位入賞

きっと人生において、このテーマを考えない人はいないでしょう。Good Choice! 改めて日本人としてのアイデンティティについて考えさせられました。スピーチにおいて、心理的な心の変化を表現するには、目力(目に力を入れる、瞳孔を開く) とすごく分かりやすくなると思います。特にZOOMなどでは、オーディエンスは曖昧な動きも見落とさないで観ようとする人と、そうで無い人と分かれると思います。実際のご自分の経験からのスピーチはぶれなくて、良かったです。

 

No3.   Yukari Delima  “Not Simply a Feeling of Longing”    高崎経済大学 2位入賞

このテーマでスピーチは、かなり研究されて書かれたと思います。もう一度読み返して、考えてみたいと思います。とても健全な考え方で共感しました。ご自分の具体例を入れるともっと長くなってしまいそうです。スピーチとすると、この情報を伝えるには、かなり早い口調でしたが、顔の表現が分かりやすかったです。

 

No4.  Keisuke Nakano  “What Do You Think About LGBTQs?” 上智大学

いきなりびっくりしましたが、あり得る事だと理解しています。他人事の様に思えるので、もっと感情を出すと良いと思います。スピーチが目的というより、自分の言いたい事が、スピーチになったと捉えると、訴える力が心から出て来て、自分の言葉になるような気がします。具体例も入れると理解と共感が深まると思います。

 

No.5 Hitomi Otsuji “Mothers on the Edge” 関西学院大学 

惜しい!ひとみちゃん!て言いたいです。女性として、凄く共感できるのに、早口過ぎて「そうそう!その通り!」って思わせる瞬間が無かったことが、惜しいですね。もっとゆっくり!顔も可愛いのに!(これは有利、人に良い印象を与える) 強調する部分は声質を変えると良いでしょう。このテーマだと、会場(ZOOMだけど)を巻き込みコミュニケーケーションすると違った評価がもらえそうです。 母は崖っぷちですが、一生では無いです!

 

No.6 Karin Takatoki 高時花凛 “When is Nakatsu” 関西外大

言いたい事が明確で、誰もが理解出来る明確な内容で良かったと思います。郷土愛が、見事に伝わりました。素直な性格の女の子なんだろうと思います。発音、リズム、抑揚に気をつけて、一本調子にならない様に!
文章の抑揚が同じ調子にならない様にリズムに強弱を付けてみると良いと思います。リダクション、リンキングを丁寧に練習するともっと滑らかなスピーチになるでしょう。又、笑いをとるところや、人の台詞のところは、声質を変えるセンスがスピーチに立体感を与え、楽しく聴こえると思います.そして、ヴィジュアル的にも、楽しい顔、にこやかな顔の表情でオーディエンスを巻き込むと、中津に一度行ってみたくなるでしょう!素直なスピーチでした。

 

NO.7 Yuna Negishi “Who cares?” 龍谷大学  

ゆなさんの、苦しい思いはとても良く理解できましたが、スピーチとしての、起承転結のケジメが見えにくかったです。早い口調と、文章の最後がいつも下がっているので(⤵️)聴いていて、暗くなってしまいますので、文章によって、語尾を上げるとリズム感も変わると思います。こは絶対言いたい所を大切にして発表すると良いでしょう。   TH とTの発音には気をつけてみて下さい。ゆなさんの、思いは伝わってきました。

 

No.8 Kenshi Nakanishi “Rise Highest against the Wind” 大手前大学  Outstanding Effort

スピーチを聴かせていただき、ありがとうございました。なかなかこのような素晴らしいスピーチを聞く機会は無いです。とても良かったです!家族の愛情がひしひしと伝わってきました。お祖父様も素敵な方ですが、何より、頑張った健二さんが素晴らしいと思います。本番の前に原稿を読ませてもらいましたが、どんなスピーチが聴けるのか、とてもワクワクしていました。健志さんの努力の賜物ですね。心に響くスピーチでした。

 

No.9 Rio Numata  “Cover the Wound with a Win-win Bandage” 立教大学 

パーフェクト!明るいスピーチで、ほっとしました。声の変化も良い!発音、抑揚、リズムが素晴らしいスピーチでした。とても聴きやすくて、内容も、ポジティブ。世の中はwin-win で成り立っていると、皆ハッピーになれる。One cloudy afternoon 〜〜, On a bright sunny day の構成が素敵!長いスピーチ原稿だと思いましたが、win-winばかりでは無く、lose-lose, win-lose, lose-win で内容を掘り下げて説明すると、もっと変化の有るコミカルな面白い内容になるかもしれませんね。

 

No. 10 Naoko Kawane  “Love Yourself” 上智大学  優勝

今、言われている「肯定感を育てる」にフォーカスした内容が良かったと思います。まず、印象がとっても良かったです.透き通る声質がスピーチに向いています。聴いていて、気持ち良いスピーチでした。 構成、発音、抑揚、表現力、全ての点で、素晴らしいです。又、内容も素直で、理論的です。よく練られた内容に感心します。 とてもポジティブな内容で、健全なスピーチに感動しました。素晴らしいです!